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体が弱かった幼少期にお世話になった医師の影響で同じ道へ。
病だけでなく家庭背景も視野に入れて診療します。

風邪をひきがちな幼少期に読んだ野口英世の本や、よくお世話になっていた医師の影響で医師の道へ。勤務医時代に小児循環器を診てきた経験を活かし、家庭背景も考慮しながら患者さまに寄り添っています。

医師を志した理由、特に小児科を選んだきっかけは何ですか?

医師にあこがれたきっかけは、小学校1年生の時に読んだ野口英世の本です。あんなふうに生きたいと思いました。それと、私は小学校時代によく風邪をひき、医師のお世話になっていたのですが、子どもながらにその先生にとてもよい印象を持ったのです。それが、医学の研究ではなく臨床を選んだきっかけにもなっていると思いますね。

実は当初、内科を志望していました。循環器や消化器など、専門性の選択肢が広かったからですね。ところが、最初の学生実習が小児科で、子ども相手に仕事をしてみると、思いのほか楽しかったのです。小児科以上に楽しい科に出会えたらその科に行こうとも思ったのですが、結局、小児科を選択しました。

お子さまを診療する際、工夫していることはありますか?

病院を怖がって泣いてしまうお子さまもいらっしゃいますが、DVDを見せるといった特別なことはしていません。自然体で接するようにしています。待合室にはお子さまが遊べるスペースを設けていますが、ぬいぐるみや花はアレルギーが心配なので置かないようにしています。

ただ、「何かあったらまた来たいな」と思ってもらえる雰囲気は大事にしています。オレンジを基調としたあたたかい内装に、元保育士のスタッフがキャラクターや季節感のあるものを作って飾ってくれています。

病気の治療だけでなく、家族背景も視野に入れた診療をされているのはなぜですか?

子どもは特に、家庭環境の問題が精神的不安定につながるからです。そのため、病気だけを診るのではなくて、その背景まで私たちが把握しないと、治療もままならないと思います。ですから、患者さまが精神的に不安定な場合は、その家庭環境やご両親からの影響を気にかけながら、患者さまに寄り添うことを意識しています。

私は勤務医時代に心臓を専門に診ていたのですが、患者さまがお子さまの場合は、特に家族に負担がかかります。例えば、手術をすれば1~2ヶ月の入院が必要です。お母さまが付きっきりで、お父さまは週に1、2度しか面会に来られないといった状況では、お母さまの負担が大きすぎますし、そこにご両親の介護が加わればさらに負担は増します。こうした状況を事前にクリアにしてよりよい治療をしていくためにも、診察時間の中でできる限りその背景を把握できるようにしています。

最後に、患者さまへメッセージをお願いいたします。

「何かあったらここへ行こう」そう思っていただけるアットホームな雰囲気を意識して、スタッフ一同、日々、患者さまをおもてなしいたします。

また、私は「日本小児循環器学会認定 小児循環器専門医」として、胸が痛い、心雑音が気になる、高血圧を指摘されたなどといった循環器の疾患から、小さなお悩み相談まで、幅広く対応できます。「ここに来てよかった」「また来たい」と思っていただける医療の提供を目指してまいりますので、どうぞお気軽にお越し下さい。